相模原市の遺品整理やごみ屋敷などのお部屋片付けで困る現場。
最近、相模原市で問い合わせを受けた現場で私が対応から作業迄行った現場でちょっと困った現場がありました。
現場は普通の一軒家でここに移り住んでから10年程度住んでいるそうですが、こちらの依頼者である奥さんは自称ＡＤＨＤ（片付けられない症候群）といわれていました。
最初に見積もりにお伺いしたときにお話ししたのはこの家に住んでから何回か軽いごみ屋敷化させており、そのたびに自分や義理の親の親族が片付けをしに来てくれていたそうです。
ただ、当人としては自分の親や義理の親などが来て、どんどん片付けを行われてしまうと自分で捨てたいと思わないものまで捨てられてしまうのでどうしてもそれで疲れてしまい、その後の片付ける気力をなくしてしまい、またごみ屋敷化させてしまうとのことでした。
見積もりにお伺いした日はそんな状態に見かねた親族たちが再度の片付けをしに翌日やってくるので片付けたいとのことでした。
私もこういう環境から抜け出すために自発的に片付けを行いたいという人についてはできる限りお客様の要望に合わせて片付けを行うように金額面でも提案させていただいております。
例えば、今回のようなケースの場合、人材だけ派遣してほしいとのことだったので通常、遺品整理などでは人材派遣をする場合もあるのですがごみ屋敷などではそのようなサービスはお断りしていました。
特に今回は自分ですべて判断をするために全数をチェックしてから作業を行うということだったので通常のごみ屋敷片付けなどに比べると非常に時間がかかるため、こういう現場は通常受けていません。
ただ、話を聞いていた限りでも自分の家族であれ誰かに勝手に片付けられるのは嫌なので今回は徹底的に家中の荷物を片付けたいということでご依頼者様も時間をかけて片付け、状態を維持できるようにしたいということだったのでその意志を汲み取り、サービスとして3日間に分けて作業を行う契約としました。
また、翌日やってくる義理の親御様にもこちらから期日を設け、そこまでに家中の片付け作業を行いますのでご本人の意思を尊重していただけませんかという連絡までこちらからさせていただき、翌日の作業に関してはご理解を頂いたことで取り合えず、お客様の意思に合わせた段取りも形成させていただきました。
それから1週間後に1回目の片付けを行いました。
今回は主に台所やリビング周りを中心に家の台所付近にたまった生ごみや賞味期限切れの食品、冷蔵庫に大量に残ってしまった食べ物等をすべて廃棄し、汚れてしまった冷蔵庫と台所の清掃などを行い、買いだめしてあるお菓子やカップ麺、レトルト食品、乾物などをある程度定置管理しわかりやすく整理のしやすい環境になるよう保管方法も考えながら整理整頓も進めていきました。
基本的にごみ屋敷化する方は買ってきた荷物を袋から出すという習慣がありません。
大体買ってきたものの中から必要なものを取り出し、使う分だけ取り出します。
当然ながら商品ごとの置き場所などの定置管理がされていないのでどんなものがどれだけあるかがわかりません。
その上、袋に入っていることで中身を確認できないので他の荷物に埋もれてしまい、在庫状況がわからないので最終的に重複して同じものを買ってしまいます。
今回はこのケースが多く大量のレトルト食品が出てきたのでこちらで色々な既存のスペースの中身を整理し、商品ごとの定置化を行い、整理を進めました。
その結果、台所周りの荷物はだいぶ整理され、日常においては支障のないレベルまで片付けを完了しました。
次の日程についてもいくつかの候補を上げ、引き続き部屋の片付け作業を行うことになりました・・・
が、、、
後日連絡があり、日数を減らしたい旨を伝えられました。
今回、この半ごみ屋敷化した部屋の片付けについてはある程度めどがつくまでは一緒について作業を行うべきですねということで3日間はかかるだろうとうことで最初にお伝えしていました。
ただ、私が思う進捗よりだいぶ遅れており、当然このまま進めば日数はオーバーしてしまうことや自分がほかの親族の方に電話連絡してまで約束した家全体の片付けを行うということ自体が履行できない可能性がありました。
当然、当社としてはご親族の方にプロとしての見栄を張ったことであるのである程度までは部屋の片付けを進める必要があります。
そのような場合、お客様にお伝えする内容は一つだけです。
「キャンセル自体は受け付けますが基本的に当社が親族の方たちに約束をして行う作業で宣言した作業内容が中途半端な状態で終わるのであれば、連絡を行った親族の方にも中途終了する旨を連絡させてください」とお願いします。
上記の理由は嫌がらせではなくごみ屋敷や遺品整理などの部屋の片付けのプロフェッショナルとして基本的に周囲に作業内容を宣言をしている以上、当社の作業内容として結果を問われます。
それを期日を超えてほかの親族の方が見たときに業者が入ってこの程度かと思われるのは心外であり、当社の会社としての作業内容や面目をつぶしてしまいます。
それは結果として何かしらの評判につながることもあるので当然私たちはそのようなことが起こらないように作業を行わないのであれば、当社が行ったすべての作業内容を一緒に住む家族や義理の親御様などに説明させていただき、中途終了する旨をご了承を頂く必要があります。
当社としてはできる限り最初に宣言した作業内容は履行してもらい、ご家族やご親族様周りからの信頼を回復してほしいのでこの仕事を受けた側面があります。
のど元過ぎれば熱さ忘れるではありませんが、親族が来ないことで安心してしまったのかもしれませんが自分が嫌なことに対し逃げても、結果が先延ばしになるだけで、後で嫌な思いをすることになります。
当然、今回の件もそのままであればそうなってしまいます。
その点から考えても当社はご依頼者様に対して厳しい話をすることになります。
結果、私たちはここで作業を辞めるか、最後までもしくは段取りがつくまでやるか考えていただき、次の一回で段取りをつける方向で話を進めました。
今回、なぜこのようなことを書くかというと私たちは相模原市内でごみ屋敷や遺品整理などの部屋片付けのプロフェッショナルとして自分たちのノウハウを使い、今回のお客様には片付けのやり方を含め作業を行うことになります。
その中で一番会社としてまずいのは約束や契約内容を履行できないことであります。
この一点については賛否両論あると思いますがなぜ片づけをすることになったのかということを今一度考えてもらいたいと思い書かせていただきました。
特にごみ屋敷や遺品整理に限りませんがなぜ今回業者に頼んでまで片付けをしなければならないのか、また自分の信用や名誉のために最後までやりきってもらい、心配を払しょくしてもらえればと思いました。
とりあえず、以降の作業内容を追記したいと思います。
2017/3/20追記分
先日、二日目の作業を行ってきました。
お電話にて色々なお話をさせていただき、表向いて見える部分のみ片付けを行うことで作業日程を短縮することになりました。
当日は前回と同じようにお客様が荷物の判断を行いながら2名でごみを分別・お客様の指定場所への運び出しを行い一番荷物のあった部屋を大きく片付けを完了することができました。
当初と多少違いますが目に見える部分はだいぶ片付けたのでとりあえずはご家族がご不満を抱えていた部分については問題はないと思います。
また、一番今回、作業内容を変更することになりましたが結果としてよかったこともありました。
期間を短縮することが決定し、当社が前回の作業を行ってから期間が空いていたこともありますが今回当社がお伺いするまでに自分でベランダ周りの片付けを行ってくれたそうです。
全部ではありませんでしたが三分の一か半分ぐらい減っていました。
それ以外でも少しづつ片付けを行ってくれたそうで少しですが部屋の中に高積みされていた不用品などが減っていました。
今回、お客様には厳しい言い方をすることになりましたが結果として自分で部屋の片付けを進めてくれるようになったのは今後のごみ屋敷化を防ぐ一番の効果ともいえます。
何より、当社がかかわったことで自発的に部屋の片付けを行い、いらないものを捨てる決意をしていただいたのは本当に良かったと思います。
今後も少しづつでいいので片付けを行い、家族の方も安心できるように部屋の中をきれいな状態で維持できるよう頑張っていただきたいです。
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