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ゴミ屋敷や遺品整理などの各種部屋の片付けを行っていくと色々な家の状態に出会います。
ゴミだらけだったり、新聞だらけだったり、テトリスのようにきれいに荷物を積み込んでいる家、男の人でもきっちりきれいな部屋など人の生活をそのままに顧みるので色々な側面を辿ることができます。
そんな色々な片付けを行っていて、やはりその荷物を置いておく建物に関する問題なども今まで見てきました。
そこで今回は　相模原市でもあり得る、遺品の放置とゴミ屋敷化した部屋や家が起こす9の弊害　と題してこのような状態を放っておくとこういう弊害が出てくるという内容をまとめていきたいと思います。

1.何もしないで放っておくと建物が傷む
これはゴミ屋敷も遺品整理などどの家や部屋の片付けを行うにしても言えることですが、家は人が住まないとどんどん傷んでいきます。
特に家は息をしているといわれるようなもので適度に換気などをしながら色々な部分を修理していかないとどんどん劣化が進んでいきます。
相模原市などに限らずですが現在は高度成長期に立てた古い家がたくさんあり、それらの建物も30年、40年と時間が経っているものが多く、古い建物であればあるほど気を付ける必要性があります。
特に、遠方などに住んでいて中々建物の換気や修理、保全などができない場合についてはできる限り中を早めに片付けて売却や人に貸し出すなどを行うことで建物の劣化を抑えることも可能だと思います。

2.食べ物が腐る
これは遺品整理やゴミ屋敷などもそうですが一番は長期入院など一時的に部屋を長く離れてしまうことになってしまった場合などが一番当てはまるのではないでしょうか？
例えば、すぐに戻ってくることになると思っていたが意外と時間がかかってしまったり、家に戻れない状態になってしまった場合など色々な状態を想定できますがその場合、早い段階で保存食以外はすべて捨ててしまうことをお勧めします。
特に冷蔵庫の中身などは短期間で賞味期限や腐敗が進む卵なども入っているのでもし、想定の範囲にそのような事情がありそうな場合は事前に処理するなり、食べてしまうなりするのが一番いいと思います。
また、自分でできない場合でも誰かに頼めるのであれば台所周辺の腐りやすい食べ物だけでも早めに処理をお勧めします。

3.ゴキブリやネズミなどが住みつく
この部分は2ともつながりますが、基本的にゴキブリやネズミは腐ったものが大好きです。
そのうえ、ネズミは人がおらず、食べ物が残っていたりすると住み着いて家の家具や壁を削ったり、糞尿をまき散らしたり、色々な弊害をまき散らします。
当然、ゴキブリは住み始めるとネズミよりも繁殖率が高いのであっという間にゴキブリの巣になってしまいます。
相模原市に限らずゴミ屋敷や長期にわたる空き家はこれらの巣窟となりえますので、古い家でも遺品整理などは早めに行い家をきれいにしておくことでこれらの害虫の住みづらい環境にすることも可能です。

4.周辺にゴキブリなど害虫が住み着く
これは3のひどい状態になった場合ともいえますが、相模原市ではありませんが、家の中がゴミ屋敷で片付けてほしいといわれて見に行った現場は壁にゴキブリがたくさん張り付いていました。
それが一匹や2匹ではなく10匹以上。
これはひどいだろうなと思っていたら、やはり家の中はＧのパラダイスでした。
当然ながらこういう家の状態から隣の家が近いのでゴキブリは隣家に移動し、繁殖します。
こういう弊害が起こる可能性があるので食べ物の放置をしないようにし、いらない食べ物についてはしっかり処理を行うようにしましょう。

5.電源ブレーカーを落とした状態で冷蔵庫を置いておき、家の中が害虫やネズミだらけになる
これはゴミ屋敷に限らず遺品整理などの部屋の片付けであることですが、古い入れ物が経年劣化で破裂したり、上記で記載している食べ物が腐り、発酵した結果、匂いを放つ場合もあります。
ただ、それよりひどいのが電気代がもったいないと食べ物を入れている状態で冷蔵庫の電源を切ったりした状態で半開きで放置などしていると大量のハエが住み着く原因となり、それらが他の害虫をおびき寄せることになる場合もあります。
結果として、ネズミやらゴキブリの巣となることもあるので冷蔵庫の電源を切る場合は中身をすべて出してから電源を切るようにしましょう。

6.不審者？が出入りする危険性がある
家の中に荷物が入った状態で放置をしておくと出入りの人間がいないことがわかり、家の中に何か不審者？が住み着いてしまう場合もあります。
一番多いのは人間・・・ではなく、猫やタヌキ、ハクビシンなど人よりも野生の動物などが多いと思います。
当然ながらたくさん家の中を荒らしてくれます。
また、極稀ですが勝手に人間が住んでいるということもあるみたいです。
こういう場合はゴミ屋敷よりも遺品などをたくさん残した家などでもよくあり得ることなので長期的に家を空ける場合は色々な穴や雨戸などをしっかり固定して外部からの侵入をされないようにしておきましょう。

7.空き巣に狙われる
これも長期間荷物が残っている状態で家が放置されている場合によくある話ですが、出入りの無い家は空き巣泥棒がよく見ており、小さな鎧戸のガラスなどを割って入るケースやドライバーなどをうまく使って雨戸を開き、同様にガラスを割って空き巣に入る泥棒が多くいます。
当然家の中も荒らされますが窓が割れているとそこから雨風や色々な生き物が入れるようになってしまうため建物はそこからどんどん傷んでいきます。
そのため、事前に遺品整理尚の部屋の片付けなどを行い、建物内の荷物を減らしておけば、空き巣泥棒自体も侵入する気すらなくしますので、普段からできる限り屋内・屋外両方をきれいにしておくことが空き巣対策に一番つながります。

8.火災や放火などに狙われる
ゴミ屋敷にしても遺品整理前の家にしても部屋の片付けをしないで放置する中では一番怖いことです。
電気やガスを止めていても、火種になるものをもってきて燃やされてしまうと一番困ります。
また、荷物がある状態で放火などで燃やされてしまうとゴミの処分料金は一気に跳ね上がります。
それ以外にも長期的に住んでいない建物の場合、火災保険などが着れている場合も多く、近隣に燃え移ったときの賠償などで揉める場合もあります。
どちらしても所有権があり、それが原因となった場合に色々な要素でご迷惑をおかけする可能性もあるのでこの点についても対策を考えておく必要があります。

9.行き過ぎると倒壊の危険性もある

当然ながら古い建物ですと倒壊する可能性もあります。
この記事を書いている2016年9月27日にこんな事件がありました。

築９５年民家岐阜・大垣で三軒長屋が突然倒壊　市が是正指導中(毎日新聞より抜粋)
　http://mainichi.jp/articles/20160927/k00/00m/040/110000c

これはこの日の日中に突然何の前触れもなく建物が倒壊したという事件で当然ながら大垣市が是正指導中の物件が老朽化により朽ち果てたといった事件です。
そのうえ、この物件にはまだ人が住んでいたそうです。

特に古い建物の場合、屋根の隙間などから雨が入り込んでしまったりすると、建物のネタなどが腐ってしまい、屋根瓦などの過重に負けてしまうことがよくあります。
私たちが依然行った現場では部屋の残地をすべて撤去してほしいということで作業に言った現場がきれいに屋根が抜けて青天井になっていたこともありましたがそういう状態ではありとあらゆるものが腐ってしまっていたので非常に危なかった現場の印象が残っています。
どちらにしても古い家をそのまま放置し、通行人などや違う所有者の方の建物や持ち物を破損してしまった場合の責任は建物の所有者になってしまいます。
長期において倒壊する可能性がある場合は早めに中身を片付けて、売却などを検討をする必要もあるかもしれません。

以上、相模原市でもあり得る、遺品の放置とゴミ屋敷化した部屋や家が起こす9の弊害　について書かせていただきましたがいかがだったでしょうか？
私がいままで見た中で放火以外は実際にいままでご依頼されて自分たちでも片付けをしたこともあります。
また、これからの日本はどんどんそういう家が増えていくと思います。
その中でゴミ屋敷や遺品が残った状態で火災や倒壊などが起こると目も当てられず、最終的にはとんでもない金額になることが想定できます。

ですので、部屋の管理などがうまくできず、建物が放置されてしまう可能性があれば早めに部屋の中を片付けて、賃貸や売却などをすることで自分たちが抱えなくてもいいリスクを減らす努力も必要なのではないかと思います。

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